No.19 ファーストシリーズ ピカチュウ

【全国図鑑No.0025】【タイプ:でんき】

もはや説明ふよ・・・もとい。

ほっぺに電気袋を持ち、ピンチの時に放電する。

アニメ「ポケットモンスター」では25年間(無印~めざせポケモンマスター)にわたり

主人公・サトシのパートナーとして活躍。

その存在感もあり、現在では「ポケモン」シリーズ全体の顔となる。

発売日:2011年7月16日

価格:571円(税抜き) ※税5%込みで600円

元記事:「タガネのポケプラジャーニー2017」Report4

「タガネのポケプラジャーニー2019」Report10

ポケプラビギナーズ つくろう!ポケプラファーストピカチュウ



みんなは「ポケモン」って言うと、何を思い浮かべるかな?

・・・ピカチュウ。まあ、そうなるのかな。アニメや映画では20年以上主役ポケモンとして活躍し、様々な媒体で幾多のバリエーションも生まれた。
黄色は「注意」を意味しているそうだけれど・・・注目されたのは間違いない。今や星の数ほどのグッズが登場しているよね。

ポケモン世界で最も有名な黄色いあの子が初めて単体のポケプラで発売されたのは2011年の7月だった。
当時の税込み600円の低価格、練りに練られたパーツ構成、そしてポケプラアクション。当時のバンダイが持つ全てのキャラプラ技術を注ぎ込んだ存在だね。

低価格、組みやすさ、そして遊び(アクション)。これらの要素はのちに他のキャラプラヤガンプラで登場したエントリープラモにも受け継がれていく。ファーストピカチュウはその先駆者と言える存在なのかもね。



箱裏。全箱共通、ファーストシリーズ特有の総カラー箱。

2011年。「ダンボール戦機」の大ヒットが確立されつつあった時期。局所的な盛り上がりとは裏腹に、世間の「プラモデル」離れは思っていた以上に進んでいたような気がしました。
ポケプラもそんな中で取り組まれた「プラモ初心者が組みやすくするためのキット」ではありましたが、「もっと簡単なプラモを!」という向きは常にありました。
ポケプラ全シリーズを通して、組みやすさの向上は常に進められます。のちの「新アニポケ」組は最大の売りが「組みやすさ」ですし。

・・・余談ですが、2011年は上記LBXにファーストピカ、「ガンダムAGE」とバンダイプラモ史における名作揃い。
それらが8年たった2019年に再版(一部リブート)でそろい踏みする光景にはなんだか目頭が熱く・・・


安心の日本製。入り口のガンダムの絵、そういえば画像加工で消してあるのね。

ポケプラ第三のシリーズ、「ファーストシリーズ」はそういった元で誕生しました。第一弾は今までおまけとしての収録のみだったピカチュウと本年の映画で活躍するビクティニ
のちのクイック!!立ち上げと同じ「ピカチュウと幻のポケモン」の同時発売構成。おもちゃショーなどでの商材では「サトシと仲良しなポケモン」表記だったっけ。
ファーストシリーズは翌年に発売したケルディオも含め3作発売されたこととなりましたが・・・「ダンボール戦機」がもたらしたキッズプラモの可動域革新は凄まじいものがあって・・・

パッケージはこれまでのポケプラと異なり、ファーストシリーズ独特のアニメ作画。他のキッズプラモとほぼ同様となりました。
アニメ・映画の主人公であるサトシが同時に描かれており、こちらは時代の流れに伴って再販時には姿を変えるなどの細かいこだわりも成されました(下記「箱・再版」から)。


底面箱横。ゾロアークセット・セット箱を除いた全ポケプラリスト。「サン&ムーン」では既に売られていない物ばかりになってしまいました(下記青バンダイ箱でも継続記載)。
ここ以前の再販は大半がざっと数年存在しないため、ほぼ見かけることはないでしょう。


ランナーは4色成形1枚+紙シール。シールは目の白部分と鼻の黒部分、口のピンクのみ。


顔。のちに発売されるセレクトピカチュウ以降では鼻も成形色で再現されます。当時はこれが精一杯かな。


連動可動は堅牢性を高めています。

首の軸。こちらでアクションを調節。

組み間違え防止機構。

完成前後。顔はポケプラ精神に則った公式イラストと同様の口を開いた姿。
セレクトとは口が開いているか閉じているかだけで見分けることが可能だから誤植を指摘できたりもできるのです

おまけピカチュウはそこまでに何度も立体化されてきましたが、「ついにピカチュウか」という思いは当時非常に強いものがありました。
ピカチュウがセレクトシリーズと同様のサイズでついに現れたのです。


ポケプラアクション:首を横に振ると耳が動くよ!

左右の「向き」を再現。他、腕・尻尾が自由に可動します。とはいえ、一番はそのプロポーションでしょうか。
なお、足裏はまるまる肉抜きされていますがシールはありません(セレクトピカチュウでは埋めるシールが付属)。




箱・再版など


※2019.8更新

箱バリエーションは最多クラス、7箱。

「ベストウイッシュ」~「サン&ムーン」まで4シリーズ分、および「サン&ムーン」青バンダイ、汎用ロゴ、新アニポケ箱が存在します。
ファーストシリーズなのでサトシも2回にわたって変更。「XY」以降は警告表記が追加され一部パッケージも変更されており、青バンダイ箱では共通の変更に加え下写真のように下箱の一部に変更こそあるものの、底面カラー箱は全7パッケージで変わりません。
「サン&ムーン」箱はサトシの左手が映っておらず、ZリングがZパワーリングに変更されてからも「売る」事ができるように配慮されているかどうかは解らない・・・

汎用箱(2019年7月再販分~)ではついにサトシが削除。8年売ることは想定していたのかどうか。対象年齢表記が追加、STは「18」のまま変更なし。
6箱が全て揃うとこんな感じになります。BW・汎用以外は開いた箱を組み直しただけですが完全に大量発生チュウ
現在はロゴだけさらに変えた新アニポケ箱(2019年11月再販分~)もあります。

また、下箱には2019年現在のポケプラ通常ラインナップでは唯一、「日本製」表記と共にバンダイホビーセンターの写真がありますが、こちらも青バンダイ(バンダイスピリッツ)に変更(右)。
変更時期がいつかは解りませんが、ランナー上コピーライト表記の中線が金型変更で消滅したみたい。

もちろん、BW箱(左)とXY以降(右)ではバーコード側側面の内容も異なります。


再販回数も他のポケプラに比べ圧倒的であり、「XY」終盤以降で確認できるだけでも2015年11月(「XY」箱)・
2016年4・6・8・10月(「XY&Z」箱)、
2016年12月、2017年3・5・10・12月、2018年4・7月(「サン&ムーン」赤箱)、
2019年1・3月(「サン&ムーン」青箱)、
2019年7月(汎用箱、サトシ削除。下箱・ST変更無し)、
2019年11月・2020年3・4・8月(新アニポケ箱)・・・凄まじい需要です。

特に2017年7月には実質「このピカチュウ伝説に現在の開発陣が挑んだアップグレード版」のセレクトピカチュウが発売されているにもかかわらず、新アニポケ期まで再版がかかり続けます。
その親しみやすさ・組みやすさで多くの方に「ファースト」プラモとなった武勇伝は全国各所で聞かれるところです。
この先もバンダイ伝説のキッズプラモの一つとして輝き続けるのでしょう。
・・・というかそもそも、ポケモン商品でこれだけ長い期間同一仕様で売られている商品はわずかです

そのセレクトピカチュウとの比較。身体はほぼ同じサイズ(足可動があるため若干セレクトのほうが大きい)、顔は全く同じサイズ。
顔は接着と一部内部パーツおよび耳干渉部分の加工が必須ですがセレクトにコンバートも可能です(その逆も可能、クイック!!も基本パーツの大きさは同じ)。他は値段と可動などで使い分けましょう。



伝説は継がれる。

本作がのちの「バンダイエントリープラモ」に与えた影響は非常に大きく、誰もが知っている人気で可愛いキャラを立体化する、価格はなるべく税抜き500~600円に抑える、タッチゲートで組みやすさを重視しシールはなるべく廃する・・・などの基本フォーマットは後々に受け継がれていきます(しかもそれらはちゃんと売れ意義を残す)。
その頂点、到達点がハロプラ(2018)でしょうか。他に似た方々と。
エントリーグレードだともう少し値段は高くなるのよね。



そして本作からすでに9年が経とうとしていた2020年年末。

このファーストシリーズと全く同じ「もっと簡単なプラモを!」というコンセプトで登場したのが・・・派生シリーズ・「ポケプラクイック!!」でした。
ピカチュウとしてはプロトタイプと言える組み立て体験会Ver.、ファーストとほとんど同じポーズで置き換えを狙ったと思われるクイック!!ピカチュウ、前傾姿勢のクイック!!バトルポーズVer.の実質3種存在。
現在はこちらに置き換えられながらその余生を過ごしています。並んで売っているところもまだあるかも・・・




タガネのポケプラライブラリー~ポケプラ総合まとめサイト~

ポケモンのプラモデル「ポケプラ」のまとめページです。図鑑部分は当該ポケプラ発売後随時更新。

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